2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

蛍と蜘蛛―日常の振幅について 谷崎潤一郎『細雪』

細雪(上) (新潮文庫)作者:潤一郎, 谷崎新潮社Amazon お正月休みはずっと『細雪』を読んでいた。でも、実感としては、『細雪』という小説の世界に自分が入るというか、本のページを開いた瞬間から自分も雪子や妙子が生きているもう一つの世界の住人になってい…