2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「美しい人」の両義性 ドストエフスキー『白痴』

白痴(上) (新潮文庫)作者:ドストエフスキー新潮社Amazon ドストエフスキーを久しぶりに読んだ。ドストエフスキーの小説は熱量が高い。作中人物がみな濃い。その過剰さが魅力。ドストエフスキー自身が「無条件に美しい人間」を描こうとしたという『白痴』は違…