2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「少女漫画」発見 萩尾望都『11人いる!』

11人いる! (1) (小学館文庫 はA 1)作者:萩尾 望都小学館Amazon このブログで紹介した東村アキコ、吉田秋生らの漫画は、ぜんぶ漫画にくわしいAさんに教えてもらったもの。だんだん漫画のこともわかるようになってきた(つもりだった)。で、Aさんがそろそろえ…

犬が語る年代記 クリフォード・D・シマック『都市』

都市 (ハヤカワ文庫 SF 205)作者:クリフォード D.シマック早川書房Amazon「これは、火があかあかと燃え、北風が吹きすさぶとき、犬の物語る話の数々です。どこの家庭でも、みんな炉ばたにつどい、小犬たちは黙々と坐って、話に耳をかたむけ、話が終わるとい…

未知のものを描くとは その2 A&B・ストルガツキー『ストーカー』

ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)作者:アルカジイ ストルガツキー,ボリス ストルガツキー早川書房Amazon ファーストコンタクトもの第2弾は、アルカジイ&ボリス・ストルガツキーの『ストーカー』。タルコフスキーによって映画化されている点以上に、未知の…

未知のものを描くとは その1 スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』

ソラリス (ハヤカワ文庫SF)作者:スタニスワフ・レム早川書房Amazon タルコフスキーの名作映画『惑星ソラリス』の原作で、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの代表作。いわゆるファーストコンタクトものだが、未知のものを描くのは難しいということがよ…